「報告がなかったばっかりに、現場責任者がフォローできなかった」
「料理や食器、機材の扱い方をいちいち現場で説明する時間がない」
「配ぜん人の判断ミスでお客様からクレームが出てしまった」
ホテルや結婚式場、レストランなどで外部からスタッフを臨時で雇い入れた際、こういったトラブルはしばしば起こりがちです。その都度しっかりと現場で教育ができればよいのですが、お客様からは「そこに時間や人をかけるほどの余裕がない……」といったお悩みもよくお聞きします。
東京エリア・千葉エリアを中心に配ぜん人(配膳人)紹介サービスをご提供している「ムサシノスタッフ」では、長年のノウハウを詰め込んだ独自の研修を就業前に行っています。こちらではその研修についてご紹介します。
配ぜん人(配膳人)は古くからある職業ですが、近年は「サービスクリエーター」とも呼ばれ、単にテーブルセッティングや料理や飲み物をサーブする役割だけにとどまらず、お客様に接する際の高度なホスピタリティも求められています。サービスに関する知識や技術はもちろん、おもてなしの姿勢と責任感ある行動も当たり前のように必要とされているのです。
ムサシノスタッフでは、これまで数多くの登録配ぜん人(配膳人)を取引先様へご紹介してきた経験から、私たちの仕事は「人」こそが財産だと考えております。これは「お得意様にも働く人々にも真心と親切をもって接していく」という信条を掲げた、創業者(前会長)の伊藤このゑ から引き継がれている考え方です。
紹介後、登録配ぜん人の皆様には「その企業様のスタッフ」として働いていただくことになります。スタッフがどのような状況にも柔軟に対応できるようになるためには、プロとしての作法や立ち居振る舞いを正しく身に付ける教育・研修が欠かせません。このことはお客様のみならず、登録者様が業務に従事する際の安心感にもつながっています。
配ぜん人(配膳人)紹介に携わって50年、今や業界の老舗として知られるようになった当社では、これまでに培ったノウハウをふまえて、オリジナルの資料を用いた研修を行っています。研修にあたるのは「H.R.S.(日本ホテルレストランサービス技能協会)」主催のサービス技能検定資格試験に合格した当社の社員(複数名)です。カリキュラム内容は、おおまかに座学として「(1)ビデオ視聴」「(2)講義・解説」があり、その他に「(3)実技研修」を行っています。
ムサシノスタッフの研修では、サービスマナーのあらゆる場面を想定した研修を行っています。時勢に応じて適宜内容を変えることもありますが、基本となるものに大きな変化はありません。こちらでは、そのうちの一部をご紹介いたします。
研修の実践方法
(1)ビデオ視聴 | サービスクリエーター協会が監修したチュートリアル(解説)ビデオを視聴し、仕事の内容や流れを疑似体験的に理解します。 |
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(2)講義・解説 | 食器の名称や使用する理由、会場のレイアウト、サービスの種類・内容・進行などを、マニュアルのわかりやすい図や実際のセッティングを用いて説明します。時と場合によって、マニュアルにとらわれない臨機応変さが求められることなども事例を交えて解説します。当社の研修でもっとも重視している部分です。 |
(3)実技研修 | 現場で不可欠なサービス技術を習得します。さらに技術のみならず、笑顔や誠実さ・謙虚さの重要性、おもてなしの心の具体的な表現の仕方についても楽しく覚えられるよう指導します。 |